社会不安障害の治療として、薬物療法とともに重要になるのが心理療法です。
社会不安障害の心理療法としては多くの種類がありますが、中でも認知療法が効果的であるといわれています。
認知療法とは、外的な事象そのものがある感情を直接引き起こすのではなく、そうした事象をどのように認識(認知)するかによって感情は異なるのだという観点をベースとした心理療法です。
社会不安障害やうつ病の人は、一面的・悲観的な考え方をする「思考の癖」があり、それが物事に対する感じ方に影響を与えてしまうというものです。
認知療法は、具体的には次の5つの項目を明らかにする作業を通して、"認知の歪み"を修正していきます。
認知療法の実践は、最初はうまくいかないと思いますが、数をこなして慣れてくれば、時間は短縮されます。
私が持っている認知療法に関する本では、デビッド・D・バーンズが書いた「いやな気分よ さようなら」が最も分かりやすく、推薦できる本です。